「東大」と聞けば、政治家や官僚など、あらゆる分野で権力を握っている人たちを思い浮かべるかもしれない。だが、そんな東大が「現代文」の入試問題で、受験生に提示する問題文には、どれも「反権力・反常識」の主張が根底にあり、私たちの固定観念に揺さぶりをかけるものばかりである。実際のところ東大は、柔軟な思考ができ、激動する時代に自由に対応できる新しい頭脳を求めているのだ。それならば東大が求めている価値に耳を傾けることで、新しい時代を読み取ることができるのではないか。 ──東大現代文で思考力を鍛える「はじめに」より
どうもこんにちは、n清です。
先日、街中を散策している途中にふとみかけた本屋によりまして、なんとなく目についた本を購入しました。
それがこちらの本になるのですが。
『東大現代文で思考力を鍛える』
こちらの本なんですが、ばりばりに理系よりの勉強ばっかりしてきて、正直なところ日本語よりもアラビア数字の方が馴染み深かったりする・・・なんていう僕が、「東大かー。」なーんていう軽い気持ちでぱらぱらとページをめくってたわけですが、読み始めてほんの数ページで
「ひょっとしてこれ、めちゃめちゃ面白いのでは???」
となりまして。
ちょっと腰を据えて読み進めて行きたいと思い、レジへと向かったわけです。
そして、肝心の内容ですが、、、
まず最初に何年の問題かっていうのとその作者に関する軽い解説があります。
その作者の経歴や代表作なども紹介されているため、大変勉強になりました(`・ω・´)
そして次に実際の問題文が書いてあるわけですが。
これがひたすら面白い!!
もうほんと!
いままで国語の教科書を読むことで培ってきた全ての「文章」に対する概念が音を立てて崩れ去っていくのを感じました。
あまり興味の無いようなテーマでも、秀逸な文章構成と言葉選びで、読む人をぐいぐい引き込むような文章がそこにあります。
かくいう私も、一瞬たりとも飽きを感じることなく、1時間半ほどで一気読みしてしまいました。
そして実際の問題文が紹介された後に、著者の出口氏による実際にその文章から出された問題を交えた解説が掲載されています。
そしてこの解説文こそが私がこの本を購入するにまで至った大きな大きな要因なのですが。
問題文が抜群に面白いこともさることながら、この解説もそれに勝るとも劣らないと言っても決して過言では無いほど面白く、問題文を的確に噛み砕きつつも、しっかりと要点、作者が伝えたかったことは捉えているという、問題文で味わった感動のようなものを再度味わうことができるほどの素晴らしい解説に仕上がっています。
まあ、本の内容ばっかりぐだぐだと書いていても仕方ないので、結論に行きたいと思います。
結論としては・・・
『国語っておもしれぇ!!!!』
っとことですね、ということで皆さん。
『東大現代文で思考力を鍛える』ぜひぜひ読んで見ることをお勧めします。
国語に苦手意識を持っていた方も、割と国語好きだよーって方も、『国語』に関する今までの常識が多少なりとも変わること間違いなしです!!